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HDDの論理障害と復旧方法の解説

論理障害

HDDに記録されているデータは「ファイルシステム」という仕組みに基づいて管理されています。
このファイルシステムに異常が発生し、結果としてデータにアクセスできなくなる障害を「論理障害」と呼んでいます。

ファイルシステム・パーティション障害

HDD内にどのようなデータが保存されているかを管理する「ファイルカタログ」に異常が発生すると、データは存在するものの、取り出すことができなくなる障害が発生します。
また、パーティションテーブルが破損すると、HDD内がどのように区画分けされていたかがわからなくなり、結果的にデータにアクセスできなくなる障害が発生します。不良セクタ等物理的な障害に起因して発生することが多く、単独で発生することはまれです。

論理障害はファイルカタログというファイルを管理する情報に障害が起こる。本の目次と本文の関係と同じようにファイルカタログは消えても実データは残っている

市販のデータ復旧ソフトを用いると復旧できる可能性がありますが、削除したデータが入っているHDDにデータ復旧ソフトをインストールするなどして、上書きが発生する危険性があります。上書きが発生するとデータは復旧不可能となるため注意が必要です。

当店では犯罪捜査用としても用いられる強力な解析ツールを用いて復旧処置を行います。
また、障害ではありませんが、データを削除した、フォーマットしたなど、意図しない操作によるデータの消失も「論理障害」の手法で復旧します。

コンピュータウィルス

コンピュータウィルスにより、OSやデータが破壊、改変されてしまう障害です。データを消去したり、ランサムウェアなど、暗号化を掛けられてしまうといった甚大な被害を及ぼします。